マタニティケア


妊娠によってお身体の状態は大きく変化し心身おいて不調を感じる方も少なくありません。漢方アロマヘッドスパを含むアロマセラピーを用いたマタニティケアは大変有用性が高いと考えられます。同時に妊娠期間中のボディケア等に不安を抱えて

いる方も多く、正しい知識や技術を取得したセラピストによる施術をお受け頂く事が重要となります。

 

妊娠期間中のアロマケアにおいてのトラブル

マタニティケアで問題が生じる要因としては

*使用方法が間違っている

*十分な知識がないセラピストによる施術

*質の劣化した精油の使用

*経口による大量の精油吸収

などがあげられます。

 

妊娠期に注意が必要な精油成分

また、妊娠期を通じてある一定の成分を多く含む精油や類似する成分同士のブレンドは、肌への刺激や体調不良をもたらす原因になる可能性が高いため注意が必要となります。

*フェノール類:クローブ、シナモン、フェンネルなど

*一部のケトン類:ジャスミン、フェンネル、ローズマリー(カンファー)

*アルデヒド類:レモングラス

*高濃度での類似成分のブレンド:クラリセージ、ローズなど

 

漢方アロマヘッドスパにおけるマタニティケアの実際

まず、アロマセラピーが作用する上で3種類の経路が存在します。

1.嗅覚を通じて鼻から入った芳香分が脳に働きかけるルート

2.呼吸によって芳香分子が肺から血流に乗るルート

3.皮膚を通じて精油成分が真皮層から血管に乗るルート

この内、皮膚を通じてのルートをメインに使用するボディーマッサージなどは精油成分によるトラブルのリスクも高い為妊娠16週目以前の施術は推奨されていません。これに対して漢方アロマヘッドスパでは嗅覚を通じての脳へのルートをメインにケアを行っています。また、シャンプーやトリートメントに含まれる精油の濃度は1%程度に抑えられている事や頭皮やお肌に接触する精油は最終的には洗い流される事によって経皮吸収によるリスクは極めて低いと考えられています。

 

また、アロマセラピーの大前提として香りは本能によって選ばれているという原則に則って精油を選んでいる限り、

妊産婦さんがご自身にとって危険性の高い香りを欲する可能性は極めて低いと考えられます。当社においても現在まで漢方アロマヘッドスパを通じてのマタニティーケアでトラブルが生じた事例はありません。しかしながら、妊娠中の体調は変化しやすく”絶対安全”は存在しませんので、事前にしっかりと医師に確認した上で施術をお受け下さい。

 

実際に施術を受けて頂く上での注意点

ヘッドスパでは仰向けで施術を受けて頂く事になります。妊婦の方が妊娠後期に仰向けに寝ると体調がすぐれなくなる事があります。仰臥位低血圧症候群(ぎょうがいていけつあつしょうこうぐん)という、子宮によって下大静脈が圧迫され、心臓への血液の戻りが悪くなり、低血圧になる症状です。突然にショック状態になり、頻脈、悪心、嘔吐、冷汗、顔面蒼白などの症状が出現することがあります。ヘッドスパをお受けになられる際、仰向けで寝て頂く事に問題がないかご確認ください。